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怪文書:学園短編集2 [2020/07/25 20:09] serf |
怪文書:学園短編集2 [2021/06/06 16:17] (現在) serf [上位カースト女子] |
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ライン 177: | ライン 177: | ||
====== フメとは2 ====== | ====== フメとは2 ====== | ||
- | <text> | + | <poem> |
63名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/24(土) 15:30:25.43>>64 | 63名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/24(土) 15:30:25.43>>64 | ||
https://twitter.com/fumei_unknown/status/1165140466477805569 | https://twitter.com/fumei_unknown/status/1165140466477805569 | ||
ライン 185: | ライン 185: | ||
フメちゃ・・・ | フメちゃ・・・ | ||
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) | https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) | ||
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<text> | <text> | ||
ライン 347: | ライン 347: | ||
====== 深淵とウサギ ====== | ====== 深淵とウサギ ====== | ||
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290名無し戦隊ナノレンジャー!2020/07/25(土) 00:34:53.68>>317 | 290名無し戦隊ナノレンジャー!2020/07/25(土) 00:34:53.68>>317 | ||
深淵にさ、なんでお前毎日飽きもせずウサギの世話なんかしてるんだって聞いたら「昔のお坊さんは、肉が食べれない代わりにウサギを食べてたんだって」なんて言ってきてさぁ。 | 深淵にさ、なんでお前毎日飽きもせずウサギの世話なんかしてるんだって聞いたら「昔のお坊さんは、肉が食べれない代わりにウサギを食べてたんだって」なんて言ってきてさぁ。 | ||
ライン 356: | ライン 357: | ||
ま、こんなことマンボウのお前に言っても仕方ないけどさ…じゃあ、エサ当番も終わったことだし俺も帰るわ、じゃあな。(水の入換を忘れていたため翌朝水面に浮かぶことになった) | ま、こんなことマンボウのお前に言っても仕方ないけどさ…じゃあ、エサ当番も終わったことだし俺も帰るわ、じゃあな。(水の入換を忘れていたため翌朝水面に浮かぶことになった) | ||
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* 出典:[[http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/mog2/1594437524/|【パイモ】クッキー☆投稿者崇拝スレ【最終回】]] | * 出典:[[http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/mog2/1594437524/|【パイモ】クッキー☆投稿者崇拝スレ【最終回】]] | ||
+ | |||
+ | ====== 島谷先生の秘めた興奮 ====== | ||
+ | <text> | ||
+ | 747名無し戦隊ナノレンジャー!2020/08/11(火) 21:48:07.84 | ||
+ | 深淵に裏地の胸パット切除した水着着せて水泳の授業参加させたらいきなり冷たい水掛けられて乳首勃たせてそれ見た自己矛盾の先公が勃起しててワロタ | ||
+ | あいつ普段は動画以外興味ないですみたいな顔してるくせに生徒のことしっかりエロい目で見てて草だわ | ||
+ | </text> | ||
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+ | * 出典:[[http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/mog2/1594437524/|【パイモ】クッキー☆投稿者崇拝スレ【最終回】]] | ||
+ | |||
+ | ====== 深淵と病棟と崇拝の絆 ====== | ||
+ | <text> | ||
+ | 275名無し戦隊ナノレンジャー!2020/08/27(木) 00:33:13.25 | ||
+ | 「どこ…ここ…」 | ||
+ | 深淵は真っ暗な廃墟の中の一室にいた。 | ||
+ | 軍服姿の少年に渡されたメモを頼りにここまで来たが、それが何のためであるかは全く分かっていなかった。 | ||
+ | 「…」 | ||
+ | 深淵は昨日のことを思い出していた。 | ||
+ | |||
+ | 久しぶりに学園を訪れた深淵。 | ||
+ | しかしそこは閑散としていた。 | ||
+ | もうしりりくんもいない。れむっふもいない。そんなことはわかっていた。 | ||
+ | それでも誰かいないかと淡い期待を持ち教室へ行くと、マンボウに餌をやっている少女の姿があった。 | ||
+ | (あれは…こかこいさんだ) | ||
+ | オークションにかけられたことを思い出し身震いしたが、幸い今はこ囲いはいないようだった。 | ||
+ | 深淵は勇気を出して声をかけた。 | ||
+ | 「あの…」 | ||
+ | 声に気付き振り向いたこかこいだったが、プイと顔を逸らすと教室から出て行こうとした。 | ||
+ | 「あ…」 | ||
+ | 「何?僕はVtuberで忙しいの」 | ||
+ | そういうとこかこいはもはや一瞥もせずに去っていった。 | ||
+ | 深淵は自分が孤独であることを嫌というほど実感してしまった。 | ||
+ | (もう…帰ろう…) | ||
+ | |||
+ | 「あれ?あなた深淵さんですよね」 | ||
+ | そんなとき、軍服の少年に声をかけられた。 | ||
+ | 深淵は嬉しかった。もう誰も自分を気にかけてくれる人などいないと思っていたからだ。 | ||
+ | この少年のことは知らないが、話しかけられる、ただそれだけで嬉しかった。 | ||
+ | 少年は明るくよく喋ったが、どこか卑屈で他人に縋るような眼は、深淵に過去の自分を思い起こさせた。 | ||
+ | 「そうだ深淵さん、今度こ↑こ↓に来ませんか?」 | ||
+ | 少年が一枚のメモを差し出した。 | ||
+ | 「これは…?」 | ||
+ | 「着いてからのお楽しみですよ!」 | ||
+ | 屈託なく笑う少年の姿に、いつの間にか気を許していた深淵は疑うことなくメモを受け取ったのだった。 | ||
+ | 背後で何か物音が聞こえた気がしたが、やっと信頼できる友達を得た深淵には、そんなことも水槽のマンボウのことも気にならなかった。 | ||
+ | </text> | ||
+ | ---- | ||
+ | <text> | ||
+ | 276名無し戦隊ナノレンジャー!2020/08/27(木) 00:34:16.37>>289>>297 | ||
+ | パッと部屋の電球が点いた。 | ||
+ | とはいっても部屋全体を照らすほどの明るさはなく、ぼんやりと人影が確認できるほどでしかなかった。 | ||
+ | そう、部屋の中にはすでに人がいたのだ。数人か、はたまた数十人か… | ||
+ | 「ほらね、やっぱり来たでしょ!?」 | ||
+ | 聞き覚えのある声の方へ視線を向けると、軍服を着た少年がいることがぼんやりとわかった。 | ||
+ | 「…ここはどこ?何をするの…?」 | ||
+ | 「君は何も知らなくていいんですよ、君はね」 | ||
+ | 少年の声に反応するように、でっぷりとした体格の中年が立ち上がり、奥からゆっくりと自分の方へと近づいてくる。 | ||
+ | 「これが深淵か。ガリガリのくせして、妙にそそる身体をしてるのが鎧の上からでもわかるぜ」 | ||
+ | 顔はよく見えなかったが、じゅるりという音で舌なめずりをしているのが感じられた。 | ||
+ | 「…!」 | ||
+ | 深淵は踵を返し逃げようとしたが、すでに出口は見知らぬ男たちに塞がれていた。 | ||
+ | 「そう嫌がるなよ。俺達と遊ぼうぜ」 | ||
+ | 振り返ると、中年はもうすぐ近くまで迫っており、太い手を深淵へと伸ばしている。 | ||
+ | まるで暗闇でも獲物を逃さぬように、赤外線を感じるピット器官を備えた蛇のようだ。 | ||
+ | 「いゃ…」 | ||
+ | 「そんな顔したってしりりはもういないんだぜ?お前は大人しく、俺達と『合作』すればいいんだよ!」 | ||
+ | 周囲から下卑た笑い声が溢れ、部屋中に響き渡った。 | ||
+ | 毛むくじゃらの手が、深淵の鎧に触れる。 | ||
+ | (しりりくん…助けて…!) | ||
+ | |||
+ | ――――同時刻、一部屋だけ明かりが灯った廃墟の前に、三人と一匹が集まっていた。 | ||
+ | 「んぼっ、んぼぉっ!」 | ||
+ | 「こかこいさんが言っていた場所は、ここで間違いありませんね」 | ||
+ | 「まったく、世話の焼けるやつれむねぇ」 | ||
+ | 「待ってろよ深淵、俺が糞みたいなボイスドラマ作って助けてやるからな…!」 | ||
+ | 地面で窒息死したマンボウを残し、三人は廃墟へと足を踏み出したのだった―――― | ||
+ | </text> | ||
+ | ---- | ||
+ | * [[https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/mog2/1598196901/|【とりのえさ】クッキー☆投稿者崇拝スレ【最終回】]] | ||
+ | ====== 上位カースト女子 ====== | ||
+ | <text> | ||
+ | 351名無し戦隊ナノレンジャー!2020/08/29(土) 22:53:14.63>>352 | ||
+ | 「最近の深淵ってさあ……。」 | ||
+ | 「うん。」 | ||
+ | 「あいつ絶対自分のことかわいいと思ってるよね。」 | ||
+ | 「あー分かる分かるw身の程わきまえろよ、みたいな感じ?」 | ||
+ | 「ちょっと男子たちからちやほやされたからってすっかりいい気になっちゃってんの。」 | ||
+ | 「怪文書で得た偽りの人気だってのになに勘違いしてんだか。」 | ||
+ | 「あーあ、こんなときれむっふさんがいてくれたらなぁ。」 | ||
+ | 「……だよねぇ。」 | ||
+ | </text> | ||
+ | ---- | ||
+ | <text> | ||
+ | 809名無し戦隊ナノレンジャー!2020/09/13(日) 15:20:37.90 | ||
+ | 「最近さあ…」 | ||
+ | 「ん。」 | ||
+ | 「深淵のやつちょっと調子に乗ってなくね?」 | ||
+ | 「せやなw」 | ||
+ | 「ちょw笑い事じゃねえんだよ。あいつ、ちょっと陰キャ男子の間で人気があるからってさぁ」 | ||
+ | 「ワロエナイ感じ?」 | ||
+ | 「いやマジでマジで。ここらでキッチリ〆とくべきだと思うんだけど」 | ||
+ | 「でも、れむっふさんもういないよね」 | ||
+ | 「それよ。れむれむ言う珍獣ならいるよ?ほら私も持ってるし…(「れみゃ~(鳴き声)!」) | ||
+ | 「でもそれって朝起きたら勝手に増えてたりするでしょ?なんかキモくて私ぜんぶ捨てたし」 | ||
+ | 「……だよねぇ。(れむれむ奇声を上げる珍獣をゴミ箱に投げ捨てながら)」 | ||
+ | 「うん。あの頃みたいに…キレッキレだった頃のれむっふさんがいてくれたら深淵なんかに」 | ||
+ | 「上位カースト女子B、それは言わない約束でしょ」 | ||
+ | 「ごめん。なんか、本当にごめん」 | ||
+ | 「ええんやで。まあそれはそれとして私、前から上位カースト女子Bのこと……」 | ||
+ | 「え?ちょっと……上位カースト女子Aなにするの?女の子どうしでそんなこといや、あぁッ」 | ||
+ | |||
+ | かつてれむっふの下で自分をイジメていた女子たちのなんかすごい場面を目撃してしまい、 | ||
+ | 教室に踏み入れようとした足を止め廊下に佇むより他はない深淵だった―――――――。 | ||
+ | </text> | ||
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+ | * 出典:[[https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/mog2/1598196901/| 【とりのえさ】クッキー☆投稿者崇拝スレ【最終回】]] | ||
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+ | ====== 深淵とおじちゃん ====== | ||
+ | <text> | ||
+ | 383名無し戦隊ナノレンジャー!2020/10/01(木) 06:00:36.43>>385 | ||
+ | しりりくんの音MADが響く昼休みの学園、深淵は職員室に呼び出されていた。 | ||
+ | 「なんでここに呼ばれたのか、お分かりかな?」 | ||
+ | 机の上に置かれたGBをトントンと指差し、教師は深淵に問い詰めた。 | ||
+ | GBの中では、眼鏡をかけた青年がマイクに向かって何かを話している。 | ||
+ | 「はい…」 | ||
+ | 「ほんとにね、これだけは勘弁してほしい。もの申したいんですよそこは。見りゃわかるでしょ?」 | ||
+ | 深淵はうつむき、黙って聞いていた。 | ||
+ | 提出した課題が、教師のご機嫌を損ねたようだ | ||
+ | …しかし教師のこれまでの行いを考えれば、これぐらいのGBがなんだというのだ?なぜここまで怒られなければならないのか? | ||
+ | 深淵の心に湧いた疑問は、言葉となって発せられた。 | ||
+ | 「でも…先生も現実の人間の切り抜き、たくさんしてますよね…?」 | ||
+ | 鳥が求愛行動時にえずくような、絞るような声だった。 | ||
+ | |||
+ | だが、それが教師の逆鱗に触れた。 | ||
+ | 「そういう意図じゃないからさ!思想が見えないんですよ!しかも最初は15FPSで提出しましたよね?動きがカクカクしてるんですよ。一番最初に見てあれ?って思ったのが、私が手を動かすシーンなんだけど…事細かに作ってますからね動きを、フレーム単位で。FPS下げられたら全部台無しなんですよ。インタビューを切り抜いたんでしょ?それを、なるべく、クオリティ下げずに、ね?クオリティ下げずに出すのが最低ラインなんですよ!でしょ?来年もこんな感じだったら私絶対採点しないからね。私がこういうのは、来年も採点したいからですよ!」 | ||
+ | 教師はまるで愛の裏返しだとでもいうように、早口で巻くし立てた。 | ||
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+ | 「ごめんなさい…」 | ||
+ | 確かに15FPSで提出してしまったのはわたしだ… | ||
+ | 先生がFPSにうるさいことを忘れてしまっていた… | ||
+ | 再提出したとはいえ、先生の性格を考えれば怒られるのは仕方がないことだ… | ||
+ | 深淵には、もはや謝る以外の選択肢は残っていなかった。 | ||
+ | 「嫌ならやめればいいじゃんって思っちゃうじゃんそういうの見ると!やっぱねぇ、超変だよ!だから馴れ合い嫌いなの私!」 | ||
+ | …… | ||
+ | |||
+ | 教師の説教は永遠に続くかと思われた。 | ||
+ | </text> | ||
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+ | <text> | ||
+ | 384名無し戦隊ナノレンジャー!2020/10/01(木) 06:01:05.06 | ||
+ | その時、ガラガラと大きな音を立て職員室の扉が開いた。 | ||
+ | 「あっ深淵また怒られてるぅ、プププー」 | ||
+ | 入ってきたのはれむっふだった。手にはmp4が握られている。 | ||
+ | 深淵はちらりと横目でれむっふを確認し、素早く目を伏せた。 | ||
+ | わたしと違い優等生のれむっふ… | ||
+ | あのmp4もどうせ、みんなから褒められる素晴らしい出来に違いない… | ||
+ | MGRウイルスに感染した自分では到底作れないようなMADだ… | ||
+ | 深淵の頬を、一筋の涙が伝った。 | ||
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+ | 「ねぇせんせぇ、深淵なんかほっといてれむの音MAD採点して~!今回は超自信作なんだぁ!」 | ||
+ | 「私音MADよくわからないんですよね」 | ||
+ | 「れ゛む゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 | ||
+ | れむっふの咆哮が、スピーカーから流れるUmainerに混ざって消えていった―――― | ||
+ | </text> | ||
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+ | * 出典:[[http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/mog2/1600583864/|【ハミ毛】クッキー☆投稿者崇拝スレ【最終回】]] |