深淵一人合作

307名無しさん@お腹いっぱい。2018/12/31(月) 22:31:04.12»321
橙色の常夜灯の下、薄暗い室内にかすかに響く押し殺したような吐息
頭まですっぽりと覆った掛け布団の下で規則的な動きを繰り返す深淵
「あ……」
その喉の奥からあの最後の日、しりりから「澄み渡るクリーントーン」と
評された声が漏れ、せわしなく続いていた動きがぴたりと止んだ
まだ紅潮した顔で荒い呼吸を繰り返したまま布団の中から出した手を
顔の前にかざし、その濡れた指先を眺めていつもの自己嫌悪に陥る

汚した下着を履き替え再び床につく深淵―――だが、夜は……長い。
なかなか寝付かれずにいるうちにしりりとの「合作」の約束を思い出し
その手は独立した意志を持つ蜘蛛のように着衣の下へと這い込んだ


ミミズ

678名無しさん@お腹いっぱい。2019/01/19(土) 21:58:40.88>>679>>683>>685
「深淵ってさあ……最近ちょっと調子に乗ってなくね?」
「あいつ絶対自分のこと可愛いと思ってるよね」
「陰キャのクソメンヘラのくせに勘違いしてんじゃねーよって感じ?」
取り巻きの上位カースト女子たちによる深淵評に腕組みをしたまま時折頷いて聞き入るれむっふ
集団の中心で一人だけドッカと椅子に座し、ときどき脚を組み替えては手首から先だけを動かして
上に向けた手のひらで「もっとやれ」っと煽る

「……そろそろ〆たほうがよくね?」
「でもあいつガッチリ鎧着込んでるからボコれないじゃん」
突然ガタッと音を立てて立ち上がるれむっふ
思わず一歩引いた上位カースト女子たちを首領の風格で一渡り見回した後、おもむろに口を開く
「いい考えがあるれむ」

放課後、鎧をガチャガチャ鳴らしながら逃れようとして暴れる深淵を必死に押さえつける女子たち
「れむっふさん、抑えました!で、どうするんですかこいつ……!?」
満面の笑みをたたえながらゆっくりと歩を進めるれむっふが手にしている桐製の小箱を見た瞬間
手下たちの表情が凍り付き、緊張と狼狽の空気が場を覆った
「れむっふさん、さすがにそれは(やりすぎじゃ……)」

「い~い格好れむねぇ……特にその反抗的な目、いいねぇ?ゾクゾクするよぉ~(ICGのパクり)」
「これ知ってるれむか?川釣り師の間では『キジ』って呼ばれてるれむねぇ?」
蓋を開けた小箱に詰まったおがくずの中でうごめくミミズを目にした深淵が恐怖のあまり硬直する
小箱から絡み合ったミミズの固まりをつまみ上げたれむっふの手が、わずかな鎧の開口部である
深淵の目の前でひらひらと躍る

「れむっふさん!さすがにそれは……!(二回目)」
あまりの残虐ショーに耐えかねた女子の一人が果敢にもれむっふにすがり付いて圧し留めようと
するも、その腕を振りほどきながら小声で呟いたれむっふの「このくらいでヘタレるような臆病者は
こいつと同じ目に遭わせてやるれむよ」の言葉に心底震え上がり、思わずその場にへたり込んだ
「もういいれむ!こっから先はれむ一人でやるからお前らはさっさと失せるれむ!」
れむっふの剣幕に恐れを成して一人二人と立ち去る上位カースト女子たち

取り巻きの最後の一人が立ち去ったことを見届け、小箱を放り出して深淵を抱き起こすれむっふ
「れむにはいちおうその……あいつらの前で示さなきゃいけない面子みたいなものがあって……」
「ううん、いいの。深ちゃは全部分かってるから」
「……ところで、その鎧というか甲冑って一人じゃ着られないし脱ぐこともできないよね。じゃあ本当に
ミミズ入れられたりしたら大変なことになってたれむねぇ……で、『誰に』着せてもらってるれむか?」
「……!///」
慌てて目をそらす深淵
「あ、ふーん(察し)。じゃあその鎧を着せてくれる『彼』とはもうこっそり”合作”しちゃった……とか?」

れむっふが再び深淵を突き倒す
ガチャリと音を立てて仰向けに倒れ込む深淵
放り出した小箱を拾いなおしたれむっふは深淵を踏み付けたままその蓋を開け、そして――――。


買い物するカップル

75名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/10(日) 23:25:33.82>>118
閉店間際のスーパーで半額シールが張られた刺身を物色するれむちゃ
(このマグロの柵はツマに血が染みてて鮮度がヤバそうれむね…漬けにすれば意外とイケるかも)
(こっちの切り落としはサーモン多めれむね…明日のお弁当にする海鮮丼ならこっちもありれむ!)

背後から鮮魚コーナーを通りがかった男女の会話が聞こえる
「今日は何にしよっか?おさかなとかどう?」
「…なんでもいいよ」
「もう!いつもそうなんだから」
「お前が作ってくれる物ならなんだっておいしいって言ってんだよ」
「……!///」

(なんだこのバカップル!?それにしてもこいつら二人ともどこかで聞いたような声してるれむね…)
ガチャガチャ鳴る金属音が気になりながらも後ろを振り向く気にはなれないれむっふだった―――。


深淵とれむっふ

308名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/15(金) 19:23:47.40»312»320»585
自己矛盾「しりり兄貴!!!至急連絡くれや!!!!!!!」ボロンッ
こんにゃくゼリー桃子「ど゛わぁッ!?アタシ桃子ですぅ~」
自己矛盾「うるせぇ!イこうッ!!!!!!!!!!!!」ド ン!!!!!!!!
こんにゃくゼリー桃子「ど゛わ~気持ちぃ~ど゛わ~」パンパンパン


320名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/17(日) 11:27:20.22»374
»308
深淵「え、嘘…しりり、くん…?」
しりり「深淵!?(どうしてこんなところに?)ち、違ッ…!」
自己矛盾「あ゙ぁ?何がどう違うってんだよ?え?(パンパン)」
しりり「違…ぁハァンッ!…ど゙わぁッ!」
深淵「…しりりくんが私と『合作』してくれないのずっと不思議に思ってた…でも今、全部わかった気がする」
深淵「そっか、しりりくんホモだったんだ…そうだよね、ボイスドラマの声優さんも男のひとばっかりだし…」
深淵「…お幸せにねッ!(ダッ)」
しりり「ちょ、待てよ!(KMTK)」
自己矛盾「(パンパンパン…)」
しりり「…ぉホォンッ!ど゙わ、ど゙わぁッ!」
自己矛盾「ククク…(あの女をここにおびき寄せたのは俺の『合作を削除する能力』とも知らず哀れなものよ)」


374名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/17(日) 20:16:51.31
>>320
しりりと自己矛盾の濃厚なホモセックスの現場から逃れるように駆け出した深淵
目じりからは涙がほとばしり口元を押さえた手の隙間からは嗚咽が漏れ出す…

ろくに前を見ていなかったせいで路上で誰かにぶつかった
「痛ッ!なんだお前!流行らせコラ……って深淵れむか!?」
「あ、れむっふ……さん」
ぶつかった相手に気付いた深淵はれむっふに取りすがるようにして泣きじゃくる
「ちょッ、何があったれむ?こんなところで……」
路上で抱き合う少女たち、しかも一人は身も世もない様子で号泣している
ここは天下の往来――――。
周囲から向けられる奇異の目に耐えられなくなったれむっふが深淵の細い肩を
やさしく抱いてその耳元にささやく
「何があったかはお前の家で聞くれむ。たしかこっちのほうだったれむね……。」
(れむっふさん、なんで私の家を知ってるんだろう……)
あえて疑問は口に出さず、れむっふに支えられるようにして家路へと向かう深淵

「……そうれむか、やっぱりあいつホモだったれむね。」
れむっふの前にティーカップとソーサーを運んでいた深淵の手が一瞬止まり、
一呼吸分の時間をおいてからそれはそっとテーブルの上に置かれた
「おかしいと思ったれむ。あいつ、れむと合作したときもけっきょく最後まで……」
と、そこまで言いかけたとき、深淵の目に希望の光が宿ったことを見過ごすような
れむちゃではない……話題を変えた
「柑橘系のいい匂いれむね、これは……アールグレイ、それともレディグレイ?」
カップを口元に運びながら香りを吟味するれむっふが振り返る
「レディグレイ……ちょっと香りがキツいから好きじゃないって人もいるけど……」
かつての恋敵、れむっふと肩を並べて座ることを避けて後ろのベッドに腰掛けた
深淵がおずおずと答える
「そう、きっと『彼』もこれを好きって言ったれむね。れむもレディグレイ好きれむよ」
「……!///」


375名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/17(日) 20:22:45.98>>389
カップを傾けゆっくりと一口だけ含み、カチャリとソーサーの上に置いたれむっふ
「深淵は飲まないれむか?」
「今は、ちょっと……あ、そうだクッキー☆動画でも見よっか?新着荒らしが湧いて
なければいいけど」
腰掛けていたベッドから身を起こして、PCの電源を入れようと身を乗り出した深淵
その顔がれむっふの真横に並び、揺れる髪がかすかに香った
(こいつ、最近本当にかわいくなったれむね……)

「……ん゙ぅッ!?」
抱き寄せた深淵の顔を強引にこちらに向け、驚きの声を上げようとしたままの形で
固まったその唇を自分の口で塞ぐ
苦しげな息をついて身をよじりながらも断固として舌の侵入だけは拒み続ける深淵
れむっふを突き飛ばし、息を荒げたまま目元にうっすらと涙をにじませて問う
「どうして、こんな……」
「レディグレイの香りを一緒に味わいたかっただけ……れむよォ?w」

腕を掴んで引き起こした深淵の華奢な体を叩きつけるようにしてベッド上に押し倒す
(思い出すれむねえ……れむも昔、こんな風に竹お姉さまから「女同士の悦び」って
やつを教えられたれむ)
ベッド上でれむっふのどっしりとした下半身にのしかかられた深淵が逃れようともがく
「抵抗してもムダれむよ(インチキくさい中国訛り)」
深淵の体をまさぐっていたれむっふの白魚のようなお手々がスカートの中に潜り込む
「あ、いやッ……そこは、まだしりりくんにだって……」
(いい声で鳴くれむねぇ……どんなVSTプラグインにもこれほど嗜虐心をそそる音源
なんてないれむよ……さすがにしりりくんをたぶらかしただけは、あるれ゙む゙ね゙ッ!)
復讐の喜悦に歪んだれむっふの顔を見上げながら、深淵は声にならない声で叫ぶ
(しりりくん……!助けて!)


かけつけるしりり

575名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/22(金) 20:51:18.32
「深淵!居るんだろ?あれは…違うんだ、とにかく話を…俺の話を聞いてくれ!」
駆け付けたしりりがドアに向かって何度も激しく拳を打ちつけながら声を荒げる
(しりり…くん、やっぱり来てくれた……!)
れむっふに組み敷かれ、今やすっかり衣服を剥ぎ取られた後の下着姿となって
ベッドに横たわった深淵の目に安堵の涙が溢れる

「やっぱり来たれむね……未練がましい男。」
忌々しげにドアのほうを振り返りながら吐き捨てるように呟くれむっふ
そして何を思ったかこのタイミングで深淵にまたがったまま自分も服を脱ぎ始めた

深淵から合鍵を渡されていたことをようやく思い出したしりりがポケットの中を探る
――――果たして、それはあった。
鍵穴に差し込み、勢いよくドアを開ける

室内の光景を目にしたしりりは玄関に一歩踏み込んだ姿勢のまま凍りついたかの
ように硬直して、それ以上一歩も足を先に進めることができなかった
ベッドの周囲には脱ぎ散らかされた衣服、そしてシーツの上で半裸のまま互いに
もつれ込むようにして絡み合う深淵とれむっふ
それは、深淵がれむっふの縛(いまし)めから逃れようと必死に抗う姿だった
だが皮肉にもしりりの目にはそう映らない――――。


576名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/22(金) 20:51:38.10
深淵の細く白い脚を肩の上に担ぎ上げたれむっふが玄関に佇むしりりを振り返る
「ホモのしりりくんにはこんなにかわいい『深ちゃ』はもったいないれむね」
目の奥に復讐心をたぎらせ、口角だけを吊り上げた凶暴な笑顔
「大丈夫。『深ちゃ』のことはれむがこの通り、可愛がってあげてるからしりりくんは
もう帰っていいれむよ」

押さえ付けるれむっふの体の下から必死に身を起こそうともがきながら叫ぶ深淵
「違うの!これは違うの!……しりりくん!ん゙ぅッ(助けて)!?」
最後まで言い終わる前に、再びしりりに背を向けたれむっふが深淵を押さえ込み
自分もその上に顔を落として唇を塞いだ
すがるような目でこちらを見て手を伸ばそうとする深淵への未練を断ち切るように
しりりは黙って踵を返し、そして後ろ手にドアを閉めて静かに立ち去る

「しりりくん、帰っちゃったれむね」
垣間見えた希望の後に再び訪れた絶望に打ちひしがれる深淵
そんな様子を満足げに見下ろしているうちにれむっふは有名な言葉を思い出した
――――傷心の深淵は、チョロい。
その言葉通り、すっかり従順になった深淵は身に着けた最後の衣類である下着を
剥ぎ取っていくれむっふの手を煩わせるようなことはなかった


577名無しさん@お腹いっぱい。2019/02/22(金) 20:51:54.19
しりりが去った後、ずっと呆けたように無限遠に合わされたままだった深淵の目が
れむっふの顔に向かってすうっと焦点を合わせる
「深ちゃのこと……構ってくれる?」
涙で濡れた頬に乱れた髪を張り付かせた深淵がれむっふに向かっておずおずと
両手を差し伸べて、寂しげな微笑さえ浮かべながら、問う

(……こいつ、ヤバいれむ!)
本能的な恐怖を覚えてその手から深淵から、そしてベッドから飛びのくようにして
逃れるれむっふ
(まさか、心を病んだ深淵がこれほどエロいなんて……こんなの、想定外れむ!
一瞬でも気を緩めたが最後、れむのほうが「深淵」に引き込まれそうれむよ……)
深淵は身を起こし、ベッド脇に足を下ろした
立ち上がった深淵が真っ白な裸身を薄暗い室内に浮かび上がらせて歩み寄る
深淵のエロさに気圧されて思わず後ずさったれむっふの膝がテーブルに当たり、
その上に置かれたティーセットがカチャリと音を立てた


竹ちゃドライブ

8名無しさん@お腹いっぱい。2019/03/21(木) 10:44:20.99>>25>>31>>62
港湾地域の産業道路を疾走する黒塗りの型落ちセダン
タバコの箱が入る隙間もないほど路面スレスレまで車高を落し、タイヤをハの字にセッティングした鬼キャン
見事なまでにVIP仕様のドレスアップを施された外観で周りの車を威圧しながら横暴な車線変更を繰り返す

「あの、竹お姉ちゃん……?ちょっとスピード出しすぎなのでは」
助手席のれむっふが不安そうな声でおずおずと尋ねる
交通刑務所から出所して久しぶりにシャバの空気を満喫している竹パイペンがその問いには答えないまま
さらにアクセルを踏み込む
指の間に挟みこんだパーラメントがすっかり短くなっていることに気付いて、窓から路上に向かって勢いよく
はじき飛ばすとかわいい妹分のほうを振り返り
「出所祝いのドライブなんだからまあ多少の気晴らしはね?アタシ好みのいいクルマも手に入ったことだし」
と無邪気な笑顔で語りかける

(竹お姉ちゃん、たしか栃木で障害者の人を轢いたって……当然まだ再取得できない欠格期間だよね……)
(それに、出所したばっかりなのにこのクルマだってどうやって手に入れたのかな……)
次々と湧き上がる疑念から表情を曇らせるれむっふ
タバコを投げ捨て、ようやく右手でハンドルの頂点あたりを握った竹パイペンが横目で助手席をチラ見すると
そこにはシートベルトでパイスラ状態になったれむっふの姿が――――。

その胸のふくらみに左手を伸ばして、一揉み。ビクッと大きく肩を震わせるれむっふ
そして、間髪を入れず二揉み。れむっふがびっくりした表情で運転席の竹パイペンに顔を向ける
「あの……竹お姉ちゃん?」
「いいでしょ?アタシ、ムショ暮らしで溜まってんだよね」
いっさい悪びれることもなく、しきりに揉みしだきながら駐車スペースに寄せて停車すると、ハザードを点けて
運転席から助手席のれむっふに向かってにじり寄る竹パイペン
「竹お姉ちゃん、まず、先にトランクのアレ始末しなきゃ……」
「アレ……?ああ、けっこうかわいい子じゃん。何々、痴情のもつれってやつ?アタシがいない間にあの子と
何かあったとか?」
「ち、違ッ!」
今やすっかり助手席に身を移して、れむっふの身体の上に覆いかぶさった竹パイペンがその唇を塞ぐ……。

黒塗りの(元)高級車、そのトランクの中で手足を拘束され猿轡を噛まされた深淵が声にならない声で叫ぶ
「ん゙ゥ~ッ!!(しりりくん……助けて!)」


竹ちゃドライブ2

37名無しさん@お腹いっぱい。2019/06/09(日) 20:01:27.15>>12
倉庫ばかりが連なる週末の港湾地区に平日のような人気はない――――。
そこに停められた黒塗りの型落ち高級車(えげつない改造済み)が遠目にも分かるほど不自然に
揺れ続けている

ふいに揺れが止まる
れむっふの上から身を起こした竹パイペンが運転席に戻り、助手席のれむっふもシートを起こして
乱れた衣服を正し始める

エンジンを始動させ、窓を開けると情事の後の一服とばかりにパーラメントをくゆらせる竹パイペン
喫煙者特有の外気導入で車内に立ち込めていた生々しいメスの匂いをひとしきり車外に排出して
おもむろに口を開く
「アタシがムショ入りする羽目になった栃木の事故さぁ……民事の慰謝料まだ払ってないんだよね」

竹パイペンの手がれむっふの膝に置かれ、スカートの裾をめくり上げながら太ももの内側をさする
「アンタ本当いいカラダしてるし、そんな金くらい『パパちゃ』に頼めばカンタンに工面できんでしょ?」
思わず顔を上げて竹パイペンの横顔を見返すれむっふ
口角を吊り上げた笑顔のままでふうーっと濃い煙を吐きながら横目でれむっふを見やる竹パイペン
(竹お姉ちゃんは交通刑務所で変わっちゃったれむ……)
竹パイペンの手によるそれ以上の侵入を阻むかのようにスカートの上に押し付けられた手が震える


38名無しさん@お腹いっぱい。2019/06/09(日) 20:01:55.89>>40
「竹お姉ちゃん、れむにいい考えがあるれむ!」
運転席に手を伸ばしトランクオープナースイッチを押すれむっふ
ドアを開けて車外に飛び出し車体の後部に回る
開け放たれたトランクに横たわる拘束された深淵の姿を見下ろして残酷な笑みを浮かべるれむっふ
「この鬼面……しりりくんを惑わせる無駄なエロさ……あの栃木の障害者にはこいつが有用れむ!」
「ちょっと、れむっふアンタ何言ってんの?」
後を追って車外に出た竹パイペンがれむっふの豹変ぶりに動揺する
「こいつには海に捨てる以外まだ利用価値があるれむ……武装キャベツ好きの『竹ちょ』にとっては」
えぇ…と困惑する竹パイペンをよそに深淵の肢体を値踏みするれむっふのテンションは上がり続ける

「岩下の新生姜ペンライト、完全にアレを思わせる形状で販売中止になったってやつ知ってるれむか。
栃木の『彼』は何本も持ってそうれむねぇ……
慰謝料代わりにアンタを差し出すって聞いたら間違いなくウッキウキでどっかから出してくるれむよ?」
近い将来わが身に降りかかるかもしれないおぞましい事象を思い描いてトランクの中で身を捩る深淵
「れむっふ、アタシはなにもそこまで」
ドン引きする竹パイペンにキッと向き直り無言のまま再びゾッとするような冷たい目で深淵を見下ろす
「アンタがしりりくんをダメにしたんだ。アンタのせいで!音MDMではあんなにねっとり愛し合ったのに」
(しりりくん……助けて!)


39名無しさん@お腹いっぱい。2019/06/09(日) 20:02:20.06
「竹お姉ちゃん!栃木まで!早く!」
「え、あ……あぁ、うん」
車に乗り込んだ二人の眼前にテレキャスが似合いそうな一人の陰キャ風の青年が立ち塞がる
「れむっふ!竹!待て!お前らの行動はすべて『夏の大作』を完成させるために仕組まれた京都サイド
の陰謀だ!そして深淵……お前は」

ヘチ釣りや落とし込みでクロダイ(チヌ)を狙う場合、イガイやカニを付けた短竿で堤防を練り歩きながら
太鼓リールで丹念にタナを探る必要があるのは常識だが、さすがに妙にフェラが上手そうなマンボウが
いきなり海面から飛び出してくるとは思わない
多分ふたたび海面に叩きつけられたショックで死ぬんだろうけどこの際そんなことは関係ない
典型的なBoy Meets Girlを演出するためだけに甦ったクッソ哀れなSunFish
構ってちゃんをこじらせるあまり稀代のメンヘラと化した深淵に駆け寄って思わずその手を取るしりり…
一瞬背景に写り込んでいい絵を作った後だれにも気付かれないまま静かに息を引き取るエロマンボウ

「にすくん……最後まで、ありがとう」
堤防から身を乗り出し打ち寄せる波に身を任せながら浮揚する小汚いマンボウの死骸に一礼する深淵
そして、しばしの間を置いてから振り返り一同に告げる
「行こう!京都に!」


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怪文書/学園微エロss2.txt · 最終更新: 2020/07/26 04:43 by serf
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